- 空隙の原因を形態(歯の大きさ、埋伏過剰歯、舌)、機能(舌を含めた口腔周囲筋群)の面より検討します。上顎正中に限定し空隙がある場合、埋伏過剰歯、上唇小帯につて調べます。まれに顎骨中の腫瘍、嚢胞が原因となる場合があります。
- 上下前歯の垂直的関係、上下臼歯の前後的関係に異常がある場合、機能異常がある場合、1期治療としてこの治療を優先させることがあります。
- 永久歯がすべて揃った段階で、すべての永久歯に器具をつけて最終的な噛み合わせを獲得します。
- 歯の大きさに問題がある場合、補綴治療が必要となる場合があります。
- 多くの場合、上顎前歯が前に傾斜し、また延びて過蓋咬合を呈しており、その治療が十分行われなければ空隙の閉鎖ご不十分となる事があります。
- 機能的問題が大きい場合、後戻りが生じやすく、保定装置としてワイヤーなどにより固定が必要となることがあります。
CASE 1
主訴 | すきっ歯で前歯が出ている |
症状 | 上顎前歯犬歯部の空隙、過蓋咬合 上顎前歯の挺出 |
抜歯部位 | なし |
初診時年齢 | 17歳 4か月 |
主な装置 | エッジワイズブラケット |
期間 | 2.5年 |
治療費 | 85万円 |
副作用・リスク | 装置の不快感 歯の移動による痛み 虫歯 歯周炎 歯根の吸収 顎関節症 後戻り |